便利さのパラドックス
便利になったはずなのに、なぜかいつも忙しい。
そんな感覚を抱いていませんか?
スマートフォン、時短家電、オンラインショッピング、生成AI…
私たちの生活は驚くほど便利になりました。
洗濯機が自動で洗ってくれて、掃除機がロボットになり、買い物もワンクリックで完結します。
これだけ便利になったのだから、時間に余裕ができるはず。
そう思っていたのに、気づけば毎日があっという間に過ぎていく。
むしろ、昔よりも忙しく感じることさえあります。
実は、これには明確な理由があるのです。
パーキンソンの法則とは
「仕事は、与えられた時間いっぱいまで膨張する」
これは、イギリスの歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが1958年に提唱した「パーキンソンの法則」です。
簡単に言えば、どんなに時間があっても、仕事はその時間を使い切るように拡大していくという法則です。
1時間で終わるはずの作業でも、3時間あれば3時間かかってしまう。
これは怠けているわけではありません。
人間の心理として、与えられた時間の中で無意識に作業を調整してしまうのです。
細部にこだわったり、必要以上に確認したり、関連する作業を追加したり…
こうして仕事は膨張していってしまうんです。
便利さが生む新たな「やるべきこと」
便利さは、確かに時間を生み出すはずでした。
しかし実際には、その空いた時間に新しい「やるべきこと」があっという間に埋まってしまうのです。
SNSをチェック時間、新しいアプリを試す時間、オンラインで情報収集する時間…
便利なツールが増えれば増えるほど、それらを管理し、活用するための時間が必要になります。
メールの返信が早くなれば、やり取りの回数が増えます。
移動時間が短縮されれば、その分、別の予定が入ります。
気づけば、便利さに支配され、むしろ以前より多くのことに追われている。
これがパーキンソンの法則が現代に現れた姿なんです。
「何をしないか」を決める勇気
では、どうすれば時間を取り戻せるのでしょうか。答えは「何をしないか」を決めることです。
多くの人は「何をするか」を考えます。
しかし本当に大切なのは「何をしないか」を明確にすることです。
すべてのメールに即座に返信する必要はありません。
すべてのSNSをチェックする必要もありません。
すべての便利なツールを使いこなす必要もないのです。
便利さに支配されず、本当に大切なことだけを選ぶ。
この勇気が、時間を取り戻す鍵となります。
「できること」と「すべきこと」は違います。
便利になったからこそ、選択する力が求められているのです。
時間の主導権を取り戻す
時間の主導権を取り戻しましょう。
まずは、1日の中で本当に大切なことを3つだけ選んでみてください。
そして、それ以外のことには「今日はやらない」と決める勇気を持ちましょう。
便利さは道具です。
私たちが便利さを使うのであって、便利さに使われてはいけません。
パーキンソンの法則を理解し、意識的に時間を管理することで、あなたの時間はあなた自身のものになります。
本当に大切なことだけを選び、それ以外は手放す。
そんなシンプルな生き方が、実は最も豊かな時間をもたらすのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。




